京都市少年合唱団の紹介

1958年(昭和33年)全国初の公立の少年合唱団*(児童合唱団)として創立されました。合唱を通して豊かな音楽性を養い、温かく豊かな人間性が育むことを目指して、活動を行っています。当団の卒団生は多岐に渡る道へと進みますが、指揮者の佐渡裕氏をはじめ数々の著名な音楽家も輩出しています。
*「少年」とは性別に関らず年の若い世代の総称です。創立以来現在に至るまで、常に男子と女子の団員が所属しています。

現在は京都市内全域より、小学4年生から中学3年生までの総勢約200名の団員が在籍しています。毎週土曜午後の定期練習を中心に、夏季と冬季の特別練習や様々な出演を共に行う中、団員たちは年齢や学校の枠を超えて絆を深めています。

2024年現在、指揮者の加藤完二音楽監督(当団卒団生)を筆頭に、音楽の専門家9名が指導に当たっています。通常は、全団員で行う「全員合唱」と、小グループに分けて行う「グループ合唱」の2本立てで練習を行い、その成果を年に2回、京都コンサートホールにて開催する定期演奏会(夏・冬)で披露しています。またその他にも、様々な演奏会やイベントに出演、参加しています。

これまでに京都市交響楽団や大阪フィルハーモニー交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団等のプロのオーケストラ、佐渡裕氏、広上淳一氏、高関健氏、下野竜也氏等ほか多くの著名な指揮者と共演を重ねてきました。また小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトに4度招聘され、児童合唱として出演しています。クラシック音楽以外にも、ゆずや一青窈らのポップスのアーティストとも共演する等、活動の幅を広げています。

創立以来の伝統を受け継ぎ、大切にしながら、この先の新しい社会を見据えて、合唱を愛する子どもたち、そして応援し支えてくださる方々と共に、これからも京都市少年合唱団は歩んでまいります。

第126回定期演奏会
写真練習風景

 

 

 

 

 

 

 

 

写真

 

第69回教育功労賞表彰賞状

 

 

団員構成

2024年:203名(男子60名、女子143名。令和6年4月現在)

小学4年生から中学校3年生までの京都市在住の児童・生徒(国・公・私立を問わない)

小4 小5 小6 小計
男子 10 11 11 32
女子 22 18 31 71
合計 32 29 42 103
中1 中2 中3 小計
男子 11 28
女子 28 19 25 72
合計 36 30 34 100

練習

会場 京都市立京都堀川音楽高等学校
定期練習 毎週土曜日 午後2時~5時の3時間程度
基礎練習 新入団員のみ7月中旬まで 毎週木曜日 午後4時30分~6時
特別練習 夏季休業中、冬季期間中等に随時実施

選抜組「響」 毎週木曜日午後5時~6時30分

写真京都堀川音楽高等学校
写真練習風景

卒団生

2550名(令和6年3月末現在)

著名な音楽家として活躍する者、音楽の指導に当たる者、合唱活動を続ける者なども数多い。昭和52年に合唱団を卒団され、指揮者として世界的に活躍されている佐渡裕氏をはじめ、京都市少年合唱団の現・音楽監督であり、伊丹シティフィル管弦楽団常任指揮者でもある加藤完二氏等。

指導者

音楽監督:1名、指揮者:5名、ピアニスト:4名 指導補助:5名

(以下50音順)

加藤 完二(音楽監督)

「第2回ディヌ・ニクレスク国際指揮者コンクール(ルーマニア)」入賞。審査員特別賞も同時受賞。兵庫県新進芸術家奨励賞、伊丹市芸術家協会新人賞を受賞。 2020年伊丹市市民文化賞受賞。2004年より「スーパーキッズオーケストラ」の 首席指揮者となり、音楽監督の佐渡裕氏と共に立ち上げに参加。京都市少年合唱団の音楽監督に就任。
現在、伊丹シティフィルハーモーニー管弦楽団常任指揮者、スーパーキッズオーケストラ客演指揮者、京都市少年合唱団音楽監督、大阪音楽大学非常勤講師、同志社女子大学非常勤講師。

大谷 圭介.(指揮)

京都教育大学数学科卒業。京都市立芸術大学大学院博士(後期)課程修了。博士号取得。
オペラでは近年『ドン・ジョヴァンニ』『リゴレット』などバリトン・プリモ役で立て続けに出演。2018年初旬『イリス』キョウト役でリヴォルノ・ピサ・ルッカの各劇場から招聘を受け出演。
合唱指導経験も豊富で、特に児童合唱指導においては小澤征爾氏、井上道義氏などからも高い評価を受けている。
京都市少年合唱団は2010年から指導にあたっている。

小林 峻(指揮)

大阪音楽大学卒業、同時に最優秀賞受賞。同大学院オペラ研究室修了。その後フランスへ留学。クラシックからポップスまで幅広いジャンルの曲を演奏している。合唱曲の作曲、様々なジャンルの楽曲提供も行う声楽家、作曲家。オペラでは「カルメン」「椿姫」等セリアオペラを中心に出演。またベートーヴェン「第九」、ボブ・チルコット「レクイエム」等ソリストを務める。さらにCM音楽やゲーム音楽を収録するスタジオミュージシャンとしても活動をしている。近畿大学非常勤講師。

近藤 麻帆(指揮)

神戸山手女子高等学校音楽科を経て、東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。在学中、BS-TBS「日本名曲アルバム」出演。KOBE国際学生音楽コンクール声楽部門優秀賞・兵庫県教育委員会賞、全日本学生音楽コンクール・大阪大会2位、その他多数入賞。オペラでは「フィガロの結婚」ケルビーノ、バルバリーナ、「セビリアの理髪師」ロジーナ、「ドン・ジョヴァンニ」ヅェルリーナ、等を演じる。

津幡 泰子(指揮)

京都市立堀川高校音楽科(現、京都市立京都堀川音楽高校)を経て、京都市立芸術大学音楽学部声楽専修卒業。同大学大学院音楽研究科修了。
ベートーヴェン「第九」、マーラーの交響曲第2番「復活」第4番「大いなる喜びへの賛歌」のソプラノソロのほか、ハイドン、モーツァルト、フォーレ、ラターなど、宗教曲のソロを数多く務めている。
現在、京都市立京都堀川音楽高等学校教論、関西二期会会員。

束原 由貴(指揮)

京都市少年合唱団修了。京都市立堀川音楽高校を経て、愛知県立芸術大学卒業。パリ区立音楽院最高課程を審査員満場一致の最優秀で修了。第49回日仏協会=関西主催フランス音楽コンクール第1位。2021年度公共財団法人北野生涯教育振興会奨学生。愛知県立芸術大学大学院前期博士過程を2025年3月修了予定。

今西 陽子(ピアノ)

京都市立堀川高校音楽科(現、京都市立京都堀川音楽高校)を経て、大阪音楽大学器楽学部卒業。平成9年4月より京都市少年合唱団の指導として勤務。途中、京都市立中学校での非常勤講師も務める。
現在、自宅での後進指導を行う他、リサイタルの出演や演奏活動も行っている。

小林 千恵(ピアノ)

京都市立堀川高校音楽科(現、京都市立京都堀川音楽高校)卒業。京都市立芸術大学音楽学部卒業後、同大学院音楽研究科を修了。
第14回国際青少年ピアノコンクール(イタリア)第3位ディプロマ、第12回国際ピアノデュオコンクール第3位、第18回京都芸術祭にて京都府知事賞等々、他多数受賞。ソロ、室内楽、伴奏において、またオペラや舞台作品等のコレペティトゥーア、稽古ピアニストとして多岐にわたり活動。

炭田 絵梨(ピアノ)

大阪府立夕陽丘高等学校音楽科、京都市立芸術大学、同大学院音楽研究課修士課程を経て、2019年フランクフルト音楽大学修士課程室内楽ピアノ専攻を修了。
第2回豊中音楽コンクール大学・一般部門第1位。またドイツにて多数の演奏会、音楽祭に出演。現在は、室内楽を中心にアウトリーチなどを含めた幅広い演奏活動を行っている。

西村 彩(ピアノ)

京都市立音楽高校(現、京都市立京都堀川音楽高校)、京都市立芸術大学卒業。同大学院音楽研究科修士課程、ドイツ・リューベック音楽大学上級課程修了。現在、ピアノソロ、歌曲伴奏、室内楽などの演奏活動を行う他、後進の指導にもあたっている。

奥本 凱哉(指導補助)

京都市少年合唱団修了。京都市立京都堀川音楽高校卒業。京都市立芸術大学卒業。卒業時に京都市長賞を受賞。同大学院修了。 オペラでは主要キャストとして、宗教曲ではソリストとして多数出演。 現在びわ湖ホール声楽アンサンブル所属。

高田 瑞希(指導補助)

京都市少年合唱団修了。京都市立芸術大学声楽専攻卒業、併せて真声会賞、京都音楽協会賞受賞。同大学院音楽研究科修士課程声楽専攻を首席で修了し、京都市長賞を受賞。令和2年度(公財)青山音楽財団奨学生。びわ湖ホール声楽アンサンブルメンバー。

日垣 舞音(指導補助)

兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て、京都市立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業。第44回「アンサンブルの夕べ」に出演。オペラでは「コジ・ファン・トゥッテ」デスピーナ、「ヘンゼルとグレーテル」グレーテル等を演じる。

宮國 香菜(指導補助)

京都市立京都堀川音楽高等学校を経て、同志社女子大学学芸学部音楽学科演奏専攻鍵盤楽器コース卒業。京都市立芸術大学大学院音楽研究科器楽専攻修士課程修了。
現在、演奏活動を行いながら後進の指導にあたっている。京都コンサートホール第3期登録アーティスト。

吉田 七星(指導補助)

京都市立堀川音楽高校を経て、沖縄県立芸術大学、同大学院をそれぞれ西銘賞、山本賞を受賞して修了。令和元年度明治安田生命及び青山音楽財団奨学生。京都堀川音楽高校非常勤講師、堺シティオペラにおいて音楽スタッフを務める。

みんなの声

京都市少年合唱団団員より

・毎週、練習に行くのが楽しみで、すごく大切な場所になった。
・歌の技術だけでなく、大きく成長できたと思う。
・恵まれた環境のもと、同じ仲間と歌えることは当たり前ではないことを身に染みて、練習に励んでいる。
・京都市少年合唱団で過ごす時間のために、一週間生きていると言っても過言ではないくらい、大好き。楽しいし、幸せ。他の団員と切磋琢磨し、ただの友だちよりも大切な存在となっている。
・周りが上手で不安だったけれど、自分がわからないことは周りの友だちが教えてくれるし、歌がもっと好きになった。これから入ってくる新団員の子にも入って良かったと思ってもらえるよう、良い先輩になりたい。

京都市少年合唱団保護者より

・京都市少年合唱団に在籍したことは、大変貴重な経験。年2回の定期演奏会は、家族にとっても喜びで、子どもの財産。
・京都市少年合唱団での活動を通して、自主性、協調性、継続して努力することの大切さと大変さを学んでいるように思う。
・子どもたちの頑張りを感じられる定期演奏会では、毎回ジーンとする。
・学校以外に楽しい場所があるのは、子どもにとって宝物のようなものだと思う。
・京都市少年合唱団では、普段できない経験をたくさんさせていただき、本当に感謝している。レベルも高く、子どもが歌えることの喜びを心底噛みしめている様子を見て、先生方、支えてくださっている皆様に感謝の気持ちでいっぱい。
・京都市教育委員会、先生方、いつも熱心にきめ細かく指導いただき、感謝の気持ちでいっぱい。京都市少年合唱団の友だちがたくさんできて、とても充実した様子。笑顔も増え、大変嬉しく思っている。保護者としても、音楽の世界が広がった。
・誠実に、愛と情熱をこめて指導いただき、感謝。先生方の姿や思いが子どもたちに届いて、あの歌声、音楽が胸に響くのだと思う。京都市少年合唱団に出会えたことで、毎日が充実し、一生懸命生きる我が子を見ることができ、感謝があふれる。これからも幸せな子どもたちが増えますように。

京都市少年合唱団OBより

・心のふるさと、京都市少年合唱団。合唱を通して育まれた友情は、一生の宝です。今後も、世界に美しい歌声を届ける合唱団であり続けてください。
・ハーモニーの輪をこの京都市少年合唱団で学んだことは、人生の最大の宝物です。
・この京都市少年合唱団で音楽のありがたさを知り、貴重な出会いをしました。これからも、京都に明るい歌声と笑顔を咲かせていってください。

京都市情報館

京都市教育委員会

京都市少年合唱団OB会

京都はぐくみ憲章

JCI(京都青年会議所)